竈門 炭治郎(かまど たんじろう)

竈門炭治郎は、本作の主人公で心優しくまっすぐな少年。家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹・禰豆子が鬼になったことをきっかけに、鬼殺隊に入隊する。鋭い嗅覚と高い洞察力を持ち、「水の呼吸」から「ヒノカミ神楽」へと技を進化させながら成長していく。困っている人や鬼にさえも思いやりを忘れず、強い意志と努力で仲間や周囲の信頼を得ていく。家族の絆を大切にし、妹を人間に戻すために命を懸けて戦い続ける、不屈の少年剣士。

竈門 禰豆子(かまど ねずこ)

竈門禰豆子は炭治郎の妹で、鬼にされながらも人間の心を保ち続ける特別な存在。鬼になった直後は人を襲いかけるが、炭治郎の呼びかけで理性を取り戻し、それ以降は人を守る鬼として行動する。言葉は話せないが、表情やしぐさで感情を豊かに表現する。日光を克服するという希少な特性を持ち、再生力や身体能力も非常に高い。小さな体に変身できるなどユニークな能力もあり、兄と共に鬼との戦いに身を投じながら、元の人間の姿を取り戻す道を歩む。

我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)

我妻善逸は、鬼殺隊の剣士で炭治郎の仲間の一人。臆病でネガティブな性格だが、極度の恐怖状態になると本来の実力を発揮する。雷の呼吸の使い手で、「壱ノ型・霹靂一閃」を極限まで極めた高速の剣技を持つ。普段は泣き言が多く頼りなく見えるが、仲間や大切な人のためには勇気を振り絞って戦う強さを持つ。禰豆子に好意を抱いており、コミカルな言動も多いが、その優しさとまっすぐな心は物語の中で大きな成長を見せていく。

嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)

嘴平伊之助は、鬼殺隊の剣士で炭治郎の仲間の一人。猪の頭の被り物と野性的な言動が特徴で、山で猪に育てられたという異色の経歴を持つ。常に強さを求めて好戦的にふるまうが、根は純粋で仲間思い。自ら編み出した「獣の呼吸」で、俊敏かつ力強い戦いを繰り広げる。触覚のように発達した感知能力「空間識覚」を活かした戦闘も得意。人付き合いには不器用だが、炭治郎や善逸との旅を通じて、少しずつ人間らしい心を育んでいく。

栗花落 カナヲ(つゆり かなを)

栗花落カナヲは鬼殺隊の剣士で、「花の呼吸」の使い手。幼い頃に虐待を受け、心を閉ざして感情を表に出せなくなっていたが、胡蝶姉妹に保護され、育てられた。感情を自分で判断できず、最初は物事を硬貨で決めていたが、炭治郎たちとの出会いを通じて、少しずつ自分の意志で行動し、感情を取り戻していく。冷静沈着な戦いぶりと高い身体能力を持ち、最終決戦でも重要な役割を果たす、強さと繊細さを併せ持った剣士。

村田(むらた)

村田は鬼殺隊の一般隊士で、水の呼吸の使い手。柱や主役級の剣士たちほどの実力はないが、真面目で責任感が強く、仲間思いの一面が光る人物。那田蜘蛛山での戦いや、無限城での戦いなどにも登場し、命懸けで鬼に立ち向かう姿が描かれている。戦闘では苦戦することも多いが、弱くても必死に戦おうとする姿勢が共感を呼び、ファンの間でも根強い人気がある。物語の中で、一般隊士の視点を伝える貴重な存在でもある。