
悲鳴嶼 行冥(ひめじま ぎょうめい)
悲鳴嶼行冥は鬼殺隊の「岩柱」で、圧倒的な筋力と精神力を持つ最強の剣士の一人。僧侶のような風貌で、常に数珠を持ち、慈悲深く祈りを捧げる姿が印象的。盲目でありながらも鋭い感覚で敵の動きを察知し、鉄球と斧が繋がった独自の武器を使って戦う。過去に孤児を育てていたが、ある事件で子どもたちを失い、深い悲しみと罪悪感を背負っている。その経験が強さと優しさの根源となり、鬼との戦いに命を懸ける覚悟を持つ。
不死川 実弥(しなずがわ さねみ)
不死川実弥は鬼殺隊の「風柱」で、荒々しい性格と激しい気性を持つ剣士。全身に傷跡があり、鋭い目つきで威圧感を放つが、内には強い正義感と仲間思いの一面を秘めている。鬼の血を体内に取り込みやすい特異体質を持ち、戦闘では異常なほどの耐久力と執念を見せる。弟との確執や過去の辛い経験から心を閉ざしていたが、鬼との戦いを通じて人との絆を見つめ直していく。誰よりも鬼を憎み、絶対に人を守るという強い信念を持っている。


煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
煉獄杏寿郎は鬼殺隊の「炎柱」で、明朗快活で正義感にあふれる熱い心の持ち主。常に前向きで礼儀正しく、後輩にも優しく接し、精神的支柱として仲間からの信頼も厚い。剣術の腕は一流で、炎の呼吸を使い、鬼に対しては一切の容赦を見せない。幼い頃から母の教えを胸に、「弱き人を守る」という信念を貫いている。無限列車の任務では多数の命を救い、命を懸けて戦ったその姿は、多くの人々の心に強い影響を与えた。
宇随 天元(うずい てんげん)
宇髄天元は鬼殺隊の「音柱」で、派手好きで豪快な性格の元・忍。常に「派手に行くぜ」が口癖で、戦いでも華やかさを重視する一方、仲間や命の尊さを深く理解している。忍としての経験から高い身体能力と優れた感覚を持ち、爆薬と剣を組み合わせた独自の戦闘スタイル「音の呼吸」で鬼を討つ。3人の妻を大切にし、仲間想いで人情に厚い人物。遊郭編では命懸けで任務を遂行し、若い隊士たちに大きな影響を与えた。


富岡 義勇(とみおか ぎゆう)
冨岡義勇は鬼殺隊の「水柱」で、冷静沈着で寡黙な剣士。感情を表に出すことが少なく、誤解されやすいが、内には強い信念と優しさを秘めている。水の呼吸の使い手として高い技術を持ち、独自に編み出した「拾壱ノ型・凪」は圧倒的な防御力を誇る。過去に大切な人を守れなかった経験から、自らを柱にふさわしくないと感じており、自己犠牲的な一面もある。炭治郎と禰豆子の存在を認めた最初の柱であり、物語の重要な転機を作った人物。
胡蝶 しのぶ(こちょう しのぶ)
胡蝶しのぶは鬼殺隊の「蟲柱」で、常に穏やかな笑みを浮かべる優雅な剣士。体格に恵まれていないため鬼の首を斬る力はないが、毒を用いた独自の戦闘法で鬼を倒す。薬学と化学に精通し、自ら調合した藤の花の毒を刀に仕込んで戦う。かつて鬼に姉を殺された過去を持ち、その復讐心を胸に鬼殺隊として戦っている。一見優しげだが、内には強い怒りと悲しみを秘めており、鬼に対しては容赦ない。蝶屋敷で負傷兵の治療にも尽力する心優しい存在。


伊黒 小芭内(いぐろ おばない)
伊黒小芭内は鬼殺隊の「蛇柱」で、厳格で冷静な性格の剣士。白蛇の「鏑丸(かぶらまる)」を常に連れており、会話の補助や戦闘中の連携に活用している。蛇のように変則的な動きをする「蛇の呼吸」を使い、予測しづらい攻撃で鬼を追い詰める。生まれながらに過酷な境遇に置かれ、厳しい信念と潔癖な価値観を持つが、仲間への思いやりや不器用な優しさも見せる。特にある女性柱に対して特別な感情を抱いており、その思いが彼の戦う力にもなっている。
甘露寺 蜜璃(かんろじ みつり)
甘露寺蜜璃は鬼殺隊の「恋柱」で、明るく朗らかな性格と強い愛情を持つ剣士。天真爛漫で誰に対しても優しく接するが、戦闘では驚異的な筋力と柔軟性を発揮する。特殊な体質により常人離れした力を持ち、「恋の呼吸」という華麗でしなやかな技で鬼を圧倒する。鬼殺隊に入った理由は「自分を受け入れてくれる人を見つけるため」と語っており、誰かのために尽くしたいという思いが強い。戦いの中でも仲間への深い愛情を忘れない、優しさに満ちた柱。


時透 無一郎(ときとう むいちろう)
時透無一郎は鬼殺隊の「霞柱」で、若干14歳という若さで柱にまで上り詰めた天才剣士。常にぼんやりとしているように見えるが、戦闘では卓越した集中力と判断力を発揮し、「霞の呼吸」で鬼を翻弄する。記憶を失っていたが、過去に家族を鬼に殺された悲しい過去を持つ。かつては感情を失っていたが、仲間たちとの関わりの中で少しずつ心を取り戻していく。冷静で合理的だが、内には強い意志と仲間への思いを秘めた、芯のある人物。